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青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 第7話 あらすじと感想「今回からは双葉理央の物語。咲太もイケメンなのに…」

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第7話「青春はパラドックス」あらすじ

長かった6月、7月が終わり、ようやく麻衣とお付き合いできることになった咲太だったが、仕事で忙しい麻衣とは会えない日々が続いていた。
鬱憤をためながらバイトをしていたところ、そこに仕事終わりの麻衣がやってくる。
麻衣からの提案でしばらく会えなかったお詫びをもらえることになった咲太は、上機嫌でバイトを終わらせる。
その帰り道、咲太と麻衣は夜の繁華街でネットカフェに入っていく理央の姿を目撃し、不審に思った咲太があとを付けたところ、驚きの事実を理央から告げられる。

TVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」公式サイト STORYより

 第7話の物語の内容

出会った牧之原翔子という中学生

梓川咲太は初恋の牧之原翔子との出会いの夢を見る
©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project

 

1人で海を眺める中学生だった頃の梓川咲太に女子高生が声を掛けてきました。

翔子「知ってますか ?人の目の高さから見える水平線までの距離は約4 km なんですよ」

咲太「この辺の人って突然見ず知らずの人に話しかけたりするもんなんですか?」

翔子「あ、もしかして私のこと変な人だと思ってます?」

咲太「いえ、うざい人だと思ってるだけです」

翔子「それ女子校生には禁句です。うざいダサい空気読めないは三大禁句。少年は随分とやさぐれているようですけど、何か嫌なことでもあったんですか?私は牧之原翔子です。牧之原サービスエリアの牧之原に、大空を翔ける子の翔子。少年の名前は?」

その日、梓川咲太は牧之原翔子と出会った時の懐かしい思い出の夢を見ました。

雨の日に梓川咲太と桜島麻衣は、傘をさす座り込む少女を見つけ、桜島麻衣は「どうしたの?」と声をかけます。

その声に少女は振り返り、 「この子が…」と捨てられた子猫を指して言うのでした。

状況を察した梓川咲太は、 「とりあえず家に連れて行くよ」と言いますが、少女は「 あ、でもその子私が引き取りたいんです」と言います。

梓川咲太は「 だったら後で連絡して家の電話番号教えるから。僕は梓川咲太。梓川サービスエリアの梓川に花咲く太郎の咲太」といつものように自己紹介します。

すると少女は「私は牧之原翔子と言います」と応えました。

牧之原翔子と名乗った彼女の容姿をよく見ると、初恋相手の牧之原翔子にそっくりで、その出会いに梓川咲太は驚いてしまうのでした。

それから捨て猫の名前は東北繋がりで『はやて』と命名し、梓川咲太の家でしばらく面倒を見ることになりました。

初恋の人と同姓同名でどこかに似ているところがある牧之原翔子という少女は、はやてに会うためによく梓川咲太の家に通うようになりました。

本人は梓川咲太のことなど何も知らず、何事も起きないま、夏休みは2週間が過ぎました。

翔子「ごめんなさい。引き取りたいと言っておきながらなかなか両親に言い出せなくて…」

咲太「しばらく家で預かっておくから平気だよ。なすのも喜んでるし。牧之原さんもここで猫の世話の練習をしておけばいい」

かえで「お兄ちゃんは妹は若い子の方がいいんですか?清楚で礼儀正しい妹がいい人ですか?」

咲太「なんだその質問は…」

かえで「今、かえではかえで史上最大のピンチなんです。1日も早く妹道を極めないといけないんです」

咲太「僕はかえで1人いればいい人だな」

かえで「で、では! 翔子ちゃんはお兄ちゃんにとって何なんですか?」

咲太「何なんだろうな…。牧之原さん、お姉さんはいないんだよね?」

翔子「はい。一人っ子ですから」

咲太「親戚によく似た人は?」

翔子「いないと思います」

咲太「やっぱり双葉に相談しとくかな」

梓川咲太は思春期症候群に関係ありそうな今回の出会いを双葉理央に相談すると決めるのでした。

それから梓川咲太は電話で双葉理央と連絡を取り、書店で会うことになりました。

双葉理央の異変

書店で会った後に話しながら駅まで移動した梓川咲太と双葉理央
©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project

 

書店で会った双葉理央のいつもと少しだけ違う姿をみて、梓川咲太は「双葉?」と問いかけます。

理央「髪を下ろしてると暑いんだよ。メガネをしてないのはコンタクトだから」

咲太「なんで制服?」

理央「この後学校」

咲太「国見ならバイトでいないぞ?」

理央「部員1人の科学部は活動実績を残しておかないと即廃部になるんだよ。で、 梓川の用事っていうのは?」

咲太「あ、あぁ。実は牧之原翔子に会った」

理央「梓川の初恋の人?実在したんだ」

咲太「しかも驚いたことに中学1年生になってた」

理央「梓川、正気?」

咲太「残念ながら」

理央「よく似た同姓同名の別人なんじゃないの?世界には同じ顔をした人間が3人いるらしいよ」

咲太「そんなのよくある都市伝説だろ」

理央「そうだね、よくある都市伝説…。でもさ、今のところそっちは実害ないんでしょ?」

咲太「まぁ、ないな」

理央「だったらいいんじゃない?」

咲太「今日、どっかで花火やるんだな」

理央「茅ヶ崎は今日」

咲太「そういや去年行ったよな。花火大会、国見と3人で。あの時双葉私服だったよな。浴衣着てくれば良かったのに」

理央「どうして私が梓川のためにそんな面倒なことをしなくちゃいけないわけ?」

咲太「国見に見せるためだよ」

理央「どの道私には似合わない」

咲太「浴衣って胸が大きいとダメなんだっけ?」

理央「そういう意味で言ったんじゃない」

咲太「今の髪型で浴衣来たらかなりいいと思うけどなぁ」

理央「もういい。梓川バイトでしょ 。それじゃ」

咲太「相談乗ってくれてサンキュ」

梓川咲太は今回の事を双葉に相談しましたが、 双葉理央は実害がないのならばそのままでいいのではないかと言うのでした。

双葉理央にお礼を告げてから、梓川咲太はバイトへと向かいます。

バイト先の休憩室で梓川咲太は友人の国見と話をします。

咲太「お前更に日焼けしてないか?」

国見「一昨日、海に入ったせいかも」

咲太「上里と?」

国見「そうだけど」

咲太「うへ…うざいなー」

国見「咲太だってとんでもなく美人な彼女がいるだろう?」

咲太「その麻衣さんはとんでもなく忙しくて、この一週間顔を見ていない」

国見「俺昨日テレビで見たぞ」

咲太「安心しろ。テレビでなら僕も毎日見てる」

梓川咲太がそんな雑談を国見としていると、そこへ浴衣を着た古賀朋絵がバイトの予定を提出するためにやってきます。

古賀朋絵の浴衣姿に梓川咲太は「可愛い浴衣を自慢しに来たのか?」と茶々を入れつつ、仲良く会話を楽しむのでした。

更に梓川咲太がバイトをしているところへ桜島麻衣が訪れます。

予定では明日鹿児島から帰ってくるはずの彼女は「ベテランの役者が多い現場だったし、私もNG出さないから早く終わったのよ」と理由を説明します 。

梓川咲太は彼女のそんな言葉に「なるほどで1日でも早く僕に会いたくて帰ってきたんですね。嬉しいなあ 」と応えます。

梓川咲太の妙な態度に「何よそれ」と桜島麻衣は口にしますが、梓川咲太は業務的に「お決まりでしたらご注文をどうぞ」と言うのでした。

桜島麻衣は「何拗ねてるのよ?」と梓川咲太の態度を指摘しますが、梓川咲太は「誰のせいだと思いますか?」と問い返します。

桜島麻衣はその言葉を聞いて「それはそのごめん」と謝り、「仕事に夢中で、付き合って間もない彼氏をほったらかしにしているひどい彼女だってことは自覚している」と梓川咲太に反省の姿勢を見せます。

梓川咲太はそんな彼女の態度を見て「そこまでは思ってないけど」と前置きをしてからちゃっかりと「お詫びには期待してます」と言うのでした。

桜島麻衣は「わかった。それなりのことはしてあげるから」と了承し、その言葉を聞いて梓川咲太は「じゃあ許してあげます」と応えます。

そんな梓川咲太に桜島麻衣が「調子に乗るな」とお灸をすえると、梓川咲太は「早く帰ってきてくれてすげー嬉しいです」 とやっと本音を口にします。

桜島麻衣は梓川咲太のその言葉を聞いて「ばーか。それを先に言いなさい。バイト何時まで?待っててあげる」と言うのでした 。

バイトが終わった後、帰り道で桜島麻衣は梓川咲太に牧之原翔子の事を尋ねます。

麻衣「彼女毎日来ているの?咲太の初恋の相手にそっくりの牧之原翔子さん」

咲太「来てますよ。気になります?」

麻衣「中学1年生の女の子相手に嫉妬嫉妬なんてするわけないでしょ 。何か変わったことは?」

咲太「ないですね」

麻衣「何かわかったことは?」

咲太「双葉にも相談してみたんですけど何にも。そんな話より、僕は麻衣さんともっとイチャイチャしたいなー 。せっかく久しぶりに会えたのに」

麻衣「後で好きなだけしてあげるから」

咲太「えー今がいいなぁ」

そんな会話をしていた2人でしたが、桜島麻衣が「あれ、双葉さんじゃない?」と気づき 、梓川咲太もその方角を見ると、双葉理央がネットカフェに入っていくところを目撃してしまいます。

梓川咲太は「こんなとこで何してんだあいつ?」と疑問に思い、彼女の後追いネットカフェに入ることにしました。

一緒に着いてきた桜島麻衣は「私ネットカフェって初めて。これじゃあどこだかかわからないわね」と店内を見て言いますが、そんな彼女に梓川咲太は「麻衣さんスマホ貸して」とお願いし、双葉理央に電話をかけます。

知らない番号からかかってきた電話に出た双葉理央は「何で梓川が携帯の番号からかけてくるわけ?」と嫌そうに応えます。

梓川咲太は「麻衣さんから借りてる」と双葉理央の言葉に応え、双葉理央は「惚気なら他所でやって。何?また厄介ごと? 」と電話の用件を聞きます。

それに梓川咲太は「双葉の中で僕=厄介事なのか」と答えます。

そんな2人の電話でのやり取りをよそに、桜島麻衣が「咲太、あれ」とネットカフェの中で双葉理央の姿を発見します。

尚も電話口からは「梓川、どうかした?」と問いかける双葉理央の声が聞こえ、しかし梓川咲太の前には双葉理央の姿があり、不思議な状況に「悪いなんか充電切れっぽいからまた連絡する」と言って梓川咲太は電話を切り、目の前の双葉理央を追いかけます。

梓川咲太の姿を見て逃げ出した双葉理央の後を追い、梓川咲太は「ちょっと待て」と手を掴みます。

双葉理央は「電話の相手 私?」と確認し、「なら誤魔化しが効かないだろうね」と観念してそう言うのでした。

公園に移動した3人は双葉理央から話を聞きます

理央「私が2人いるんだ」

咲太「それどういうことだ?」

理央「言った通り。3日前からこの世界に双葉理央が2人いる」

麻衣「思春期症候群ってこと?」

理央「認めたくないですけど」

咲太「心当たりは?」

理央「あればとっくに対処してる」

咲太「僕が昼に本屋で会ったのはもう1人の方か?」

理央「私は梓川に会ってないからそういうことだろうね 。あの偽物には迷惑してる。家に座って生活してくれてるおかげで私は帰るに帰れない」

咲太「それでネットカフェかよ。さっさと僕に連絡よこせって。麻衣さん、今日から双葉を家に泊めますけどいいですよね?」

麻衣「ダメよ」

咲太「え、だって双葉は友達ですよ ?

麻衣「だったら聞くけど、私が家に男友達を泊めるって言ったら咲太はオッケーする?」

咲太「想像するのも嫌です」

麻衣「でしょ?だから私も一緒に泊まる」

双葉理央から事情を聞いた梓川咲太は、桜島麻衣も一緒にですが、双葉理央を自宅に泊めることにしたのでした。

お泊り会

漫画喫茶で会った双葉理央を梓川咲太がかえでに紹介するシーン
©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project

 

梓川咲太が自宅に桜島麻衣と双葉理央を連れ帰ると、妹のかえでが「お兄ちゃんがまた新しい女の人を連れてきました」と人聞きの悪い感想を漏らします。

そしてかえでは「で、でも。かえでは妹なのでそんなお兄ちゃんを受け入れる覚悟です」と謎の決意を口にします。

そんなかえでに梓川咲太は「彼女は友達の双葉理央」と紹介し、双葉理央はかえでに「よろしく」と挨拶します。

それにかえでは「梓川かえでです。この子はなすの 、こっちははやてです」と自分と2匹の猫を紹介します。

梓川咲太は「2人とも今日からしばらく家に泊まるから」とかえでに手短に事情を説明し、「えっと麻衣さんと双葉は僕の部屋で寝て、僕は…」と部屋割りを決めます。

そこへかえでが「それじゃあ、お兄ちゃんはかえでの部屋で一緒に」と提案しますが、梓川咲太に「却下。僕はリビングで寝る」と断られてしまいます。

桜島麻衣は「私一旦家に戻って着替えとってくる。お風呂もついでに済ましてくるから」と一度自宅に戻ることになり、梓川咲太は双葉理央に「じゃあ双葉、風呂先にいいぞ」と言うのですが、彼女から不審な目を向けられてしまいます。

その様子を見て梓川咲太は「はっきり言っとくが、双葉で出汁とった風呂のお湯でどうこうするつもりはないからな」と言いますが、双葉理央に「出汁とか言ってる時点で死ね」と言われてしまうのでした。

入浴中の双葉理央に梓川咲太は「タオル、置いとくな」と声をかけます。

咲太「着替えはあるんだっけ」

理央「あるよ」

咲太「なければバニーガールの衣装かパンダのパジャマ貸すぞ」

理央「今あるって言った」

咲太「それはそうと大丈夫か?」

理央「梓川がそこからいなくなればね」

咲太「よっこいしょ」

理央「どうして風呂の外で落ち着く?」

咲太「今の“大丈夫か”は思春期症候群についてな」

理央「…よくわからない」

咲太「それだけか?」

理央「なんて言わせたいの?」

咲太「別に双葉の感想聞きたいだけ」

理央「少し、怖い」

咲太「少しだけか」

理央「ネットカフェに1人の時はすごく怖かった」

咲太「けどさ、こんな事ってありえるのか?1人の人間が2人存在するなんて」

理央「マクロの世界で量子テレポーテーションが成立するなら可能性はあるかもね」

咲太「テレポーテーション?映画の話だろ、それ」

理央「そうでもないよ。現実の話」

咲太「マジか」

理央「前に量子もつれの話はしたよね?今回の件に当てはめて簡単に説明すると、例えば私を構築している情報の設計図があるとするでしょ?」

咲太「それ簡単か?」

理央「その情報を量子もつれを利用して離れた位置に一瞬で移動させたとする」

咲太「例えば…うちの風呂に入る双葉の情報を学校に飛ばしたとか?」

理央「そう。学校にある私を構築する情報は誰かに観測されることで双葉理央の姿に確定される」

咲太「その理屈だと同時に2人が存在するのは無理なんじゃないのか?」

理央「その通りだよ。実は私はもう1人の自分を見たわけじゃないんだ。だから同時に存在しているのかと聞かれるとそうだとは言い切れない」

咲太「けどネットカフェで会った時 、僕はスマホでもう1人の双葉と電話をしていた」

理央「電話の相手は本当に私だった?」

咲太「見たわけじゃないからなぁ。あーでも、量子テレポーテーション?双葉を構築する情報ってのが同じならどっちで観測されたとしても意識や記憶は一緒なんじゃないのか?」

理央「私、双葉理央を観測しているのが私自身だったとして、私を観測する私の意識が何らかの理由で2つ存在しているのだとしたら、今のような状態になるのかもしれない」

咲太「それって、人格が2つあるってことか。仮にそうだったとして、どうしてそんなことになった?」

理央「心当たりはないって言ったでしょ」

梓川咲太は双葉寮から詳しく話を聞いて 起きている思春期症候群の原因を探ろうとしますが、双葉理央にはっきりと心当たりがないと言われてしまうのでした。

その夜、リビングで寝ていた梓川咲太の所へ桜島麻衣がやってきて話をします。

咲太「麻衣さん?何してんの?」

麻衣「咲太の顔を見てる」

咲太「いや、そうなんだけど」

麻衣「彼氏の顔を見てる。…ドキッとしたでしょ?」

咲太「麻衣さん浮かれてる?」

麻衣「久しぶりに彼氏とゆっくり会えてお泊まりしてるんだから、 当たり前でしょ?」

咲太「双葉は?」

麻衣「ぐっすり眠ってる。この何日か安心して眠れなかったんじゃない?」

咲太「そうですか」

麻衣「咲太は目の前にいる私より双葉さんが気になるんだ?あーあ、明日1日オフになったからデートしてあげようと思ってたのに」

咲太「どうしてダメになった風なんですか?」

麻衣「だって咲太は双葉さんのことを調べるつもりでしょ?」

咲太「偽物は科学部の活動で明日も学校だと思うので、まぁ様子を見に行こうとは思っていました」

麻衣「ほらやっぱり」

咲太「そこで麻衣さんにお願いが」

麻衣「嫌。どうせ咲太が偽物のところに行っている間、本物の双葉さんがどうしているか私に見ておけって言うんでしょ?」

咲太「さすが麻衣さん、僕のことよく分かってる」

麻衣「喜ぶな」

咲太「痛い痛い」

麻衣「(頬をつねられて)喜ぶな」

咲太「というわけなんでお願いします」

麻衣「じゃ、仕事が忙しくてほったらかしにしたお詫びはチャラでいいわね」

咲太「えー、お詫びはお詫びでほしいなあ」

麻衣「今添い寝してあげてる」

咲太「もっとこう、ネズミの鳴き声的な…。あれ、わかりませんでした?」

麻衣「別にお詫びを理由にしなくても、時と場所と雰囲気をちゃんと選んでくれれば咲太の方からしてくれてもいいのよ」

その言葉を聞いて梓川咲太は「麻衣さん」と彼女の名前を呼びそっと顔を近づけますが、おでこをぶつけてしまい桜島麻衣から「今日はもうおしまい。咲太が下手くそだからじゃない」と言われてしまいます。

梓川咲太はその言葉を聞いて「うわーそれ傷つくなぁ、自信をなくして女性恐怖症になりそう」と言います。

桜島麻衣は「そんなことにはならないわよ」と言って少し照れた様子で「上手にできるようになるまで、私が何度でも練習させてあげるから」 と続けて言うのでした。

梓川咲太は改めて桜島麻衣に「すげー好きです」と素直に思ったことを口にしますが、桜島麻衣からは「知ってる」と返され「じゃ、おやすみ」と言い、彼女は去っていってしまいます。

その後、梓川作田は「くぅぅぅぅっ!」と1人で悶えるのでした。

翌日、4人でテーブルを囲み、朝食を取ります。

桜島麻衣が作った朝食をかえでが「お兄ちゃん!これ美味しいです!ふわふわしてます」と感想を述べ、梓川咲太は「これから麻衣さんに毎日作ってもらおうなー」とかえでに言いますが、桜島麻衣に梓川咲太の考えを見透かされ「かえでちゃんを利用するんじゃないの」と注意され足を踏まれてしまいます。

「いっ!」と急に声を上げた梓川咲太にかえでは「どうしたんですか、お兄ちゃん?」と聞くと梓川咲太は「愛を試されてるんだ」と応えるのでした。

そんな3人のやり取りを見ていた双葉理央に桜島麻衣は「双葉さん口に合わない?」と声を掛けます。

双葉理央は「あ、いえ。誰かとの朝食は久しぶりだったので」と応えます。

そんなところへ牧之原翔子が猫のはやてに会いに訪れます。

「おはようございます、咲太さん」と挨拶をする彼女に梓川咲太は「おはよう」と応え、玄関の様子を見て「お客様ですか?」と遠慮をする牧之原翔子に梓川咲太は「ちょっと色々あってね大丈夫だから上がって」と部屋に通します。

牧之原翔子は部屋の様子を見て「咲太さんは女性のお知り合いが多いんですね。あ、他意はありません」と素直に感想を口にします。

梓川咲太は牧之原翔子の言葉を聞いて目をそらしつつ、牧之原翔子に「彼女は双葉理央、高校の同級生」と紹介します。

それを受けて牧野原祥子は「牧之原翔子と言います」と丁寧に頭を下げて挨拶します。

牧之原翔子の姿を実際に見た双葉理央は「本当に実在したんだ」と感想を漏らすのでした。

2人の双葉理央

その日学校を訪れた梓川咲太は、物理実験室へ向かいますが、そこに双葉理央の姿はありませんでした。

「そういや、国見が練習試合やってるって言ってたな」と思い出した梓川咲太は体育館へ向かいます。

練習試合の様子を見学していた双葉理央に梓川咲太は声をかけます。

咲太「国見は活躍してんのか?」

理央「部活のついでに見に来ただけだから…」

咲太「双葉も“きゃー国見ー”とかやったら?」

理央「応援ならしてる」

咲太「心の中で?双葉はアピール不足なんだよ」

理央「邪魔しないで欲しいんだけど」

咲太「んで結局、双葉は国見のどこに惚れたわけ?」

理央「知ってどうするの?」

咲太「別にどうも。単なる興味」

理央「…チョココロネ」

咲太「ダッシュで買ってこいと?」

理央「違う…お弁当を持ってこなかった日に国見がくれた。1年の1学期でパン販売を利用するのはあの日が初めてで…。圧倒されている私に国見が声を掛けてきた。『双葉は女子だから甘いものが好きだよな』と戦利品のカレーパンを食べながら」

咲太「カレーパンの王子様だな。それで?」

理央「それだけ」

咲太「チョココロネっていくら?」

理央「130円」

咲太「双葉ってお手軽なのな」

理央「相手が梓川だったら好きになってなかった」

咲太「結局顔かよ」

理央「結局タイミングと思う。あの頃起気分が落ちてたから」

咲太「(話しながら国見をチラチラ見ていたので)見たけりゃ見ればいいのに」

理央「それで梓川は何の用?」

咲太「今さぁ、うちに双葉がいるんだよ」

理央「なるほど。昨日の夜、電話の様子おかしかったのはそのせい」

咲太「これって何が起きてるんだろうな」

理央「私のこと偽物だと思ってる?」

咲太「正直最初はそう思ってた。けどこうして話してるとどっちも双葉だ」

理央「もう一人の私の見解は?」

咲太「可能性があるとすれば量子テレポーテーションだとか」

理央「私と同じ考えだね」

咲太「双葉を観測しているのは双葉の意識そのもので、その意識が何らかの理由で2つ存在しているんじゃないかって考察だったな」

理央「原因については?」

咲太「心当たりはないってさ」

理央「そんな嘘を梓川は信じてわけ?」

咲太「なんで嘘だと思う?」

理央「私には心当たりがあるから」

咲太「どっちに聞いても同じなら教えてくれ」

理央「私部活に戻るから」

自分自身に思春期症候群が起こっているというのに、梓川咲太の教えてくれという言葉には応えず双葉理央はそのまま部活に戻ってしまうのでした。

その後、練習試合を終えた国見と梓川咲太は話をします。

国見「双葉さっきまでいたよな」

咲太「気づいてたのかよ」

国見「試合が始まってすぐ」

咲太「双葉ってよく来るのか?」

国見「うーんどうだろ。科学部のついでにたまにって感じ?」

咲太「どっちがついでなんだか」

国見「もしかして双葉に何かあった?」

咲太「何かってなんだよ?」

国見「咲太は夏休みに登校してくるほど学校が好きじゃないだろ?となると双葉に何かあったのかなって…」

国見「何かあったら声かけろよ、双葉のこと」

咲太「言わなくてもそのつもり。夜中に連絡しても飛んで来いよ」

国見「空は飛べそうにないからチャリを飛ばしていくわ」

コーチに呼ばれた国見は「わかった今行く」と返事をした後、梓川咲太に「何かあったら声かけろよ」と言って部活に戻っていってしまいます。

それから梓川咲太は 自宅に電話をかけて桜島麻衣から自宅の双葉理央の様子を伺います。

「はい梓川です」と電話に出た桜島麻衣に「麻衣さんそれもう一度お願いします」と梓川咲太はお願いし、彼女もそれに付き合って「はい梓川です」ともう一度言い直します。

「もっと新妻風がいいなぁ」と言う梓川咲太に「電話一本でよくそこまではしゃげるわね」と桜島麻衣は嘆息し「そっちはどうだったの?」と切り返します。

梓川咲太は「双葉学校に来てました」と報告すると、桜島麻衣も「そう、こっちもずっといるわよ」と応えます。

そして桜島麻衣は梓川咲太に「それよりもう帰って来られる?」と聞き「どうかしたんですか?」と応える彼に「さっきマネージャーから電話があってちょっとね。咲太に話したいことがあるの」と別の用があることを告げます。

「僕に?」と疑問を口にしたものの、電話の途中で梓川咲太は上里に気づき、「じゃあ、後で」と言って電話を切るのでした。

上里は「梓川ってあの女と友達なのよね」と単刀直入に話に入ります。

その言葉に梓川咲太は「あの女というのは察するに双葉のことか?」と聞くと 、上里は「なんかやばいことしてない?あの女」 と不審な言葉を口にします。

梓川咲太が「やばいこと?」と聞き返すと、上里は「これあの女の裏アカ」と言いながら彼女のスマートフォンを渡します。

梓川咲太は受け取ったスマートフォンの画面を見ると チョココロネというアカウントで SNS に自撮りを投稿する双葉理央の姿があったのでした。

みんなの感想

感想「今回からは双葉理央の物語。咲太もイケメンなのに…」

第7話からは双葉理央の思春期症候群のお話になりました。

第6話のCパートが、中学生の牧之原翔子と出会うという展開だった為、今度は牧之原翔子のお話なのかなと予想していましたが、違いましたね。

青ブタのキャラクターの中では咲太を除けば個人的に双葉理央が1番好きです。

牧之原翔子が中学生咲太に「人の目の高さから見える水平線までの距離は約4キロメートルなんですよ」と語りかけるシーンはなんとなく劇場版アニメの『秒速5センチメートル』を思い出してしまいました。

妹属性はありませんが、こう何度も「おはようございます。お兄ちゃん」とかえでが描写されているので、段々かえでみたいな妹が欲しくなってしまいます。

冒頭の双葉理央が咲太からの電話に出るシーンを始め、「でもさ、今の所そっち実害無いんでしょ?」というセリフ等から双葉理央の思春期症候群に思い悩むところが垣間見えます。

家に帰れない双葉理央が咲太の傍にいる事や、コンタクトレンズにポニーテールと普段と違う恰好をしている事から、本物と偽物と考えてしまいがちですが、作中で言っていた通りどちらも本物でどちらも双葉理央です。

コンタクトレンズをしている理由なんかはもう1人が眼鏡を持って行ってしまったからと簡単に理由を考えることができます。

第7話は咲太が各々のキャラクターと会話しているシーンが多く、言葉のキャッチボールが聞いていて楽しいですよね。

麻衣の咲太に対して年上のお姉さんを演出するも墓穴を掘ってしまうところや、朋絵ともその後仲良くなれている様子が描写され、メインとして描かれる物語が終わってからヒロインとしての魅力がでてくるなーと思ってしまいます。

相手を思いやりつつも基本的にそれを誤魔化しふざける態度をとる咲太は結構好感度が高いです。

咲太は麻衣にドキッとしつつも顔を赤らめるという描写がされないのも、ちょっとおもしろいですよね。

咲太の1番好きなシーンはオープニングのセカンドバックをけだるそうに担いで駅へ向かうところです。(本編じゃなくてごめんなさい)

ただやっぱりそんな咲太の性格も双葉理央の性格も全部ひっくるめて気を回す国見のイケメン具合が今回はよくわかりましたね。

ラストシーンでは、最初はまた上里かと思ってしまいましたが、今回は彼女のおかげで咲太が双葉理央の危うさに気づく事ができました。

双葉理央の思春期症候群は単に恋愛感情を拗らせているだけだと思うのですが、どのように物語が決着がつくのか気になります。

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