第3話「敗・北」あらすじ
憂鬱な雨の日、1時間目をサボった六花は公園で1人の少年と出会う。いくつか言葉を交わすが少年は何処かへ消えてしまう。その頃、裕太に怪獣の正体について話す内海は1つの恐れを指摘する。そこへ突然怪獣が現れる。グリッドマンに変身した裕太は、言葉を話すその怪獣を前にして動きを止めてしまう。
感想「新世紀中学生ってキャリバーさん中学生なの!?」
内海将の笑えない冗談

Ⓒ円谷プロ Ⓒ2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会
振り続ける雨の中、タイトル『敗・北』という文字が表示され不吉な雰囲気で始まった第3話。
新条アカネが「がんばってね。期待してるぞ~アンチ君」と声を掛けた新キャラクターはやはり彼女のセリフからして怪獣なのでしょうか。
後ろから「裕太ちょっと」と声を掛ける内海将はなんか動きがカサカサしていて気持ち悪かったですね。
そんな内海将が「今まで現れた怪獣もさ、人間が変身してた可能性があるんじゃないのかって」と響裕太に言った為、響裕太は怪獣を倒す事に抵抗を覚えてしまうのでした。
学校についてきてしまったサムライ・キャリバーは響裕太達以外には見えない様子でしたが、宝多六花の母はどうでしたっけと考えてしまいましたが、第2話でサムライ・キャリバーとの絡みはありませんでしたね。
一方で宝多六花は登校途中にアンチと出会います。
雨の中傘もささずにひたすら何か食べていたアンチに向かって宝多六花は優しく話しかけていましたが、よく話しかけられるなぁと思ってしまいました。
しかしそんな宝多六花の言葉には全く反応を見せないアンチでしたが、新条アカネから「いいよ。暴れちゃって」と電話で命令が下されるのでした。
そしてアンチは怪獣へと変身し学校へ一直線に向かってきます。
サムライ・キャリバーが教室に飛び込み響裕太を連れ出すシーンでは他の生徒達にどう見えていたのか気になりました。

また内海将が「裕太!ちょっとぉ」と後を追うシーンで背景のモブキャラクターの中にTRIGGERが制作を担当する別作品『リトルウィッチアカデミア』の主人公アツコ・カガリによく似た生徒が描写されており、ファンならばうれしいシーンの1つでもありました。
グリッドマンVSアンチ
サムライ・キャリバーのおかげでJUNK SHOPに直ぐに向かう事ができた響裕太は宝田六花と挨拶もほどほどに早速グリッドマンに変身します。
しかしアンチはこれまでの怪獣とは違い、言葉を発し、その声を聞いて響裕太は『人間は倒せない』と内海将の推測が頭をよぎり戦えなくなってしまうのでした。
更にアンチには相手の力をコピーする能力を持っており、加勢にきたサムライ・キャリバーと合体し『グリッドマンキャリバー』となっても力を出しきる事ができず、グリッドマンはアンチの攻撃が直撃し倒れてしまいそのままパソコンの電源は落ちてしまうのでした。
アンチはなんとなくこれまでのTRIGGER作品を視聴したことがあるので、最初は敵だけど味方になるんじゃ…?と予想しています。
グリッドマンを倒した後の新条アカネの様子はまるでゲームをクリアしたかのような喜び方をしていましたね。
敵だけどどこか憎めない魅力がやはり新条アカネにはあります。
グリッドマンが負けてしまった後、街に漂う霧によって街が復元される様子が描写していた為グリッドマンが街を直していたのではないということがわかります。
新たな来訪者
宝多六花の母がいつまでも響裕太の帰りを待つ宝多六花を見て「ちゃんと部屋で寝てよ。今日お店休みだからいいけどさ」と言っていましたが、毎回休みでは!?と思ってしまいました。
その後新条アカネとアンチは小さなお祝いを開きます。
アンチの食べ方が汚いのは冒頭でも、思いましたが新条アカネの飲み物を見て、彼女はトマトジュースが好きなのかなと思いました。
とりあえず彼女はご機嫌ですし、アンチという怪獣にも「一緒に朝ご飯を食べてくれる怪獣」という別の役割があったようです。
信条アカネはアレクシスとも喜びを共有しお互い笑い合うのでした。
信条アカネの部屋はネタの宝庫のようでいろいろなものが細かく描写されています。
ウルトラシリーズが好きな方は発見があると素直にうれしいシーンですし、アレクシスの発言「オートインテリジェンス」という言葉にも反応されたはず。
私は特撮に詳しくないのでこのシーンを十二分に楽しむ事ができなかったのが少し悔しいです。
特撮にまで手を伸ばしていれば―!
一方で宝多六花と内海将は響裕太の安否を確かめようとしますが、決断を下せずただ待つ事しかできずにいました。
2人のやり取りにはドラマに近い言い回しのようなところがありますね。
リアリティがある2人の喧嘩に空気の悪さが良く伝わってきました。
しかしそんなところへ見知らぬ3人が現れ、呑気に喫茶スペースで注文をするのでした。
リベンジ
グリッドマンとサムライ・キャリバーの事を知っている様子の3人の内大柄な男が「キャリバーは死んでいない。当然グリッドマンも」と言葉にします。
それを聞いた宝多六花は「じゃあ響君も生きてるんですか?」と期待を込めて聞きますが、「誰だよそれ?知らねぇよ」とあしらわれてしまいます。
響裕太とのコンタクトを取る事は簡単でした。
宝多六花が響裕太に電話を掛けてみると繋がり、無事を確かめることができます。
更にボラーとサムライ・キャリバーとの会話でこれまで帰ってこなかったのは、怪獣に奇襲攻撃を仕掛ける為の作戦だったということがわかり、グリッドマンは新たに集まった仲間の力を借りてアンチへ再び立ち向かいます。
現れたグリッドマンに再度自分の使命を全うする為、アンチは怪獣へと姿を変え襲い掛かります。
最初と同じように高速移動を繰り返しながら一方的に攻撃をしかけてくるアンチに対して防戦一方だったグリッドマンの様子をみてマックスが「私が行こう」と言い「アクセスコード!バトルトラクトマックス!」と叫び変身します。
マックスと合体し『剛力合体超人マックスグリッドマン』にフォームチェンジしたグリッドマンは拳を打ち合わせる中でアンチに「お前は、人間なのか」と問いかけます。
その言葉にアンチが「俺は怪獣だ」と答えると、響裕太の迷いはなくなり、『マックスグリッドビーム』でアンチの攻撃を相殺し、追撃でアンチを退けることに成功するのでした。
無事に帰還した響裕太に宝田六花は言えなかった言葉「私響君の電話出なかった。ごめん」と伝える事ができ、新たな仲間達をグリッドマンは「彼らは新世紀中学生。私と君達の味方だ」と伝えるのでした。
今回のグリッドマンは超人というよりもロボットに近かったですね。
なんとなく新世紀中学生のメンバーを考えるとそれぞれに違ったフォームチェンジがありそうですし、また全員の合体なんて奥の手もあるのではと期待してしまいます。
ある意味でグリッドマンは特撮ヒーロー要素の全部入りで美味しいと言ったところでしょうか。
宝多六花の様子をボラーが「めんどくさそうな女だな」と言っているところでは思わず笑ってしまいました。
これまで宝多六花のいいところという点があまり描かれておらず、内海将に比べると自分の家だから仕方なくといったところがあるように思います。
しかしどう見ても不審者なアンチに話しかけたり、律儀に響裕太にごめんと言っているところなんかをみてもまだ描かれていない彼女の魅力がありそうだなと思い六花回を楽しみにしています。
最終的に六花ママが新世紀中学生達を見て「新しいお客様?」と言っていたので、彼らの姿は見えているようですね。