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コードギアス亡国のアキトのパクリ?一気に読んでしまうほどの魅力とは?【86―エイティシックス―】 

2017年2月から電撃文庫より第1巻が刊行された『86―エイティシックス―』

著者は安里アサトさんで第23回電撃小説大賞の大賞受賞作にして、『このライトノベルがすごい!』では2018年版で新作部門1位・文庫部門2位を獲得。

またキャラクターデザインは『りゅうおうのおしごと』、『無彩限のファントム・ワールド』で知られるしらびさんが担当し、更にメカニックデザインはアニメ『Re:CREATORS』のI-IVさんが担当。

今回はCMがとにかく目に留まりよくある設定と思いながらも、読む手が止まらなかった『86―エイティシックス―』という作品をご紹介します。

『86―エイティシックス―』あらすじ

“その戦場に死者はいない”――だが、彼らは確かにあそこで散った。

サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。
そう――表向きは。
本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区”》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。
死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)”となった少女・レーナ。
二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる――!
第23回電撃小説大賞《大賞》受賞作、堂々発進!

86―エイティシックス― | 書籍情報 | 電撃文庫公式サイトより

『86―エイティシックス―』の魅力

ラノベっぽくない設定

『86―エイティシックス―』はライトノベルですが、『エロ・萌え・俺TUEEE』とは無縁のシリアスなストーリーが描かれています。

ジャンルはミリタリーもの。

鉄と血、そしてキャラクターたちに訪れる無慈悲な近未来の戦争が描かれています。

著者の安里アサトさんはあとがきで

戦闘メカにボーイミーツガールにディストピアにその他諸々、色々ぎゅぎゅっと詰まった本作ですが、何か一つでも琴線に触れるものがありましたら幸いです。

著書:86―エイティシックス― 424頁より

と記載されています。一応ボーイミーツガールな要素もありますが、『出会い』とはまた違った本作独特の関係性です。

『86―エイティシックス―』の第1巻を読んでみて、まず最初に抱いた感想は「文章が読みにくい」というものでした。

本作のヒーローとして描かれる『シン(シンエイ・ノウゼン)』は亡霊の声が聞こえるという特殊な異能を持っており、そのため仲間たちからも『死神』と呼ばれています。

悲惨な戦場からもたった1人で生き残るシンを畏怖しての『死神』という呼び名と、仲間達から信頼の意味を込めて『死神』と呼ばれているところがあります。

シンのパーソナルネームは『アンダーテイカー』。

葬儀屋とも本作で表現されているシンのパーソナルネームは彼がいつも生き残ってしまうからついたあだ名のようなものです。

ヒロインは『レーナ(ヴラディレーナ・ミリーゼ)』と言いますが、彼女は第1巻ではそれほど魅力的な描写がありません。

確かに序盤では彼女の生活の様子を描写する部分があり、本作を通して彼女の性格がわかる部分はありますが、正直彼女はいるのかなと個人的に思っています。

だがしかし、しらびさんが描いたレーナはかわいい。

この一言に尽きます。

パクリ?

亡霊の声が聞こえる、迫害され兵士として投入される人々、安全な場所で指示を飛ばすヒロインと『コードギアス亡国のアキト』のパクりなのでは?といった過激な意見もありますが、似たような設定の作品はいくつもあります。

確かに登場人物の名前が似通っている箇所もありますし、ヒロインが安全な司令室で管制を行い主人公が前線にでて多脚型のロボット戦闘を行うというところでは酷似しています。

私個人としては『コードギアス亡国のアキト』は『コードギアス反逆のルルーシュ』の設定ありきだと思って視聴していましたのでそこまで酷似しているとは思いませんでしたが、『コードギアス亡国のアキト』のみを切り取ってみてみると確かによく似た設定があります。

ちなみに『コードギアス亡国のアキト』の第1章の公開が2012年8月4日です。

『86―エイティシックス―』は2016年に行われた第23回電撃小説大賞の大賞受賞作で、前年に一次選考で落選しているという噂もあります。

やはりよくある設定ですので、独自とは言い切れませんが『86―エイティシックス―』の世界観として受け入れてしまったほうが作品をより楽しめると思います。

これに言及してしまうと『マヴラヴ』にまで辿り着いてしまいますが、戦闘の悲惨さは近いものがあります。

CM

本作『86―エイティシックス―』を私が読むことになったきっかけがテレビでながれていたCMでした。

独特な世界観と雰囲気がいいところかなと個人的に思っています。

集合的無意識

設定の中に集合的無意識というものがでてきます。

安里アサトさんはあとがきでも『集合「的」無意識を意図的に誤解釈しています』とも書かれており、第1巻を読んだ限りでは確かに面白い要素ですが、第1巻ではまだ生かし切れていない部分かなと思っています。

1巻完結

現在続編が第5巻まで刊行されていますが、第1巻の内容はその巻の中で完結しており、伏線なんかもほぼすべて回収しているのが良いところです。

手に取りとりあえず読んでみるのには1冊だけで十分という方にもオススメできます。

ただ伏線をほぼ全て回収してしまっているので第2巻からはどんな物語が描かれるのだろうと気になる部分でもあります。

まとめ

『86―エイティシックス―』は

  • 最近のよくあるラノベに飽きている
  • ミリタリ、史実、『88』というキーワードにピンときた
  • 長くない物語を読んでみたい

こんな方にお勧めの作品です。

 

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