第4話 『追跡』あらすじ

©野﨑まど・講談社/ツインエンジン
齋の宣言から1日が経ち、世間は混乱をきたしていた。依然として姿をくらましている齋の捜索が急がれる一方、現段階では齋の行動に違法性を問えない事実にも直面していた。そんな中、正崎の元に新任事務官として瀬黒が配属される。
考察と感想「新女キャラ瀬黒陽麻登場!曲世のせいで不安な予感」

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自殺法を新域の新法として発表し、それに応じた者たちが実行に移すという事件が起こってた第3話から、第4話は組織がそれぞれ連携し斎開化を追い始めました。
検察と警察は自殺教唆の疑いをかけ、その証拠を元に立件する方向で動いていきます。
また正崎が警察組織の中から性犯罪捜査や強盗犯捜査を主とする第六強行犯捜査から1人を選出し曲世愛という人物の身辺を洗っていくようです。
第4話から新たに文緒の後任として正崎の元に検察事務官の瀬黒陽麻が立合事務官につくことになりました。
。
ただ瀬黒陽麻が無機質で固いという印象を受けましたが、どうして正崎は瀬黒陽麻が嫌悪感を抱いていると思ったのか疑問に思いました。
政治の面では野丸が動くようですが、正崎の目的はあくまで法の執行です。
第4話からの新キャラ
第4話からは正崎に協力する人間が新キャラとして多数登場しました。
法務事務次官の瀬黒嘉文

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まずその1人は法務事務次官の瀬黒嘉文です。
とはいっても協力というよりも野丸に斎開化を確保するように守永が指示されたため法的な面で斎開化を裁くことはできないのか?法的に斎を捕まえることはできないのか?という点で正崎と永守と瀬黒の3人で方針を固めたという面が強いように思います。
彼は瀬黒陽麻の叔父にあたるようで、守永との方針決定だけでなく野丸との会談にも参加していおり、瀬黒陽麻を気にかけている様子です。
捜査一課管理官の寅尾太隈

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次に捜査一課管理官の寅尾太隈です。東京地検特捜部の正崎が警視庁と組むことになり、彼が警察側の代表ということのようです。
新域構想の事も知らされておらず第4話作中にて正崎と共に情報の擦り合わせが行われ、「どうもお互い大変そうですな」と正崎に語る笑顔が印象的でした。
六係の筒井警部補

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1人特別に六係から特別捜査班に選ばれた筒井警部補は正崎に曲世愛の素性を洗うように指示されます。
第4話の中で彼女の身元を洗い、過去に事件が起こったことを突き止めますが、正崎は過去の事件は正崎自身が追うので現在の身辺調査を行うように次いで指示を出されました。
曲世愛と直接相対する位置にいるため、事前情報から警戒はしているものの次の犠牲者は彼なのではと思ってしまいます。
斎開化によって新域域議選挙の開催が宣言される

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行方をくらましていた斎開化側から動きがあり、それは未だ発足していない新域での議会発足のための議員選挙を開催するというものでした。
この新域域議選挙の参加には域法で3つの条件がつけられています
- 日本国民で、新域内の住所を有する住民は、域儀会議員を選挙する資格(選挙権)を有する
- 選挙権を有する者は、域議会議員に立候補する資格(被選挙権)を有する
- 全ての立候補者は自殺法に対する所信を表明する
正崎は半田と瀬黒陽麻を交え、この域法に対して話し合います。
作中で指摘されていたことをまとめると
- 居住期間の指定がないため誰でも選挙権を即日手に入れることができ、そして年齢制限がない。
- 年齢制限がないため、子供でも域議会議員になることができてしまう。
- 支持者が3%という既にデータがあるが、この表明を行うことによって立候補者の振り分けを行え、斎開化が所属派閥として自殺法賛成派閥を得られること。
以上のような点が新域域議会選挙の条件に隠されているのではと話し合われました。
野丸は政治面で斎開化を追いつめることに

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野丸は正崎と瀬黒嘉文を同席し会食の場で進捗の確認を行います。
その場で野丸は正崎に自分が新域域議会選挙に立候補することを宣言し、正崎は法の面から野丸は政治の面から斎開化を追いつめる作戦にでるようです。
野丸のあれだけの口上ですから何か必勝の策を用意していると思うのですが、たぶん噛ませに終わりそうだなと予想しています。
特別捜査班が結成するが…

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正崎と瀬黒陽麻、寅尾が用意した人員に九字院を加えて特別捜査班が組まれました。
更に特別捜査班を捜索班と罪状班に分かれて調査を行いますが、新域域議会選挙の日が近づいても捜査は難航していました。
しかし正崎が自殺者の10月6日の当日までの足取りを辿り、どこかで1度に集まり斎開化が接触したのではと指摘し調査を再会します。
さらに正崎に曲世の身元を調査していた筒井警部補から報告があり彼女が学生時代に事件を起こしていたことが判明しました。
「良くないデータだ」

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夜の執務室で正崎はUSBからとあるデータを閲覧しようとします。
瀬黒陽麻の「正崎検事…それは?」という疑問の声に正崎は「良くないデータだ」とだけ答えバビロン第4話は幕を閉じてしまいます。
PCに映し出されたデータは曲世愛のカルテのようなものでした。
