第5話「挑・発」あらすじ
校外学習で街の外へ向かう裕太たち。記憶喪失の裕太は初めてのことばかりで浮かれていた。山間の河原でクラスメイトたちとラフティングを楽しむ裕太に近づくアカネ。始めてアカネの意外な面を知る裕太。そして山に現れる最大級の怪獣。しかしジャンクショップまで戻らなければ、裕太はグリッドマンに合体出来ない。初の変身不能の事態となる。
感想「今回はボラーと合体!世界に謎が残る展開」
校外学習

Ⓒ円谷プロ Ⓒ2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会 Project
学校の校外学習の為、響裕太達は街の外へ向かうことになります。
依然として記憶の戻らない響裕太はその準備に時間がかかり、内海将との待ち合わせに遅刻してしまいますが、幸いにも電車の時間には間に合い、無事に現地へ出発するのでした。
響裕太は電車の中から見える風景にはしゃぎ、「おおーすげぇ!今でっかい川あった川」と内海将に感想をもらしますが、「お前さぁ、川より怪獣のほうに驚けよ」とツッコミを入れられてしまうのでした。
響裕太は「そういえば俺電車乗るの初めてかも」と自分がはしゃぐ理由に気づきますが、電車の中で眠気に襲われ眠り込んでしまいます。
響裕太が気がつくと、電車は目的地の駅に停車しており、一緒に眠ってしまっていた内海将を慌てて起こし、クラスメイト達と合流するのでした。
冒頭での新条アカネとアレクシスの会話のシーンでは今回の状況を丁寧に説明してくれて導入としてはわかりやすかったです。
ヘッドホンに水着という新条アカネの恰好に目を奪われがちですが、「街の外だから余計な仕事増えたし」という意味深なセリフがありました。
今回の怪獣も既に冒頭のシーンで明かされてしまいましたが、新条アカネのセリフからまた何か工夫が凝らしてあるようです。
自宅で水着を探す響裕太の「これだから記憶喪失はさ~」というセリフに笑ってしまいました。
響裕太自身も既に自分の記憶喪失が当たり前のようになってきているのかなとも捉えられるセリフでしたね。
学校の校外学習の為街の外へ行く事になった第5話ですが、現地集合なの!?と驚いてしまいました。
『帰るまでが遠足です』という時代は終わってしまったのでしょうか。
ジェネレーションギャップですね。
電車の中で響裕太が見ていた夢が気になりました。
アレクシスにグリッドマンが槍で貫かれていたように見えましたが、過去に起こった事件でこれが記憶を失うきっかけなのかなと予想しています。
水着に着替えた内海将のお腹を見て響裕太が「内海。めっちゃ腹出てるのな」というシーンでは体系がリアルだなーと思ってしまいました。
アニメ作品で主要キャラクターがお腹がポッコリしているというのはなかなか珍しいですよね。
キャラクター達の会話や行動がとてもリアルだと感じる本作ですが、内海の体系もリアルで変なところにこだわるなとも思ってしまった場面でした。
新条アカネの誘導尋問

Ⓒ円谷プロ Ⓒ2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会 Project
ラフティングの体験も終わり、クラスメイト達がイベントを楽しむ中で、響裕太は1人マックスに言われた『彼女のことが好きなのか?』という言葉を思い出し、考え事に耽っていると、そんなところへ新条アカネが「あれ?元気ないじゃん」と声を掛けてきます。
裕太「いや、そんなことないよ」
アカネ「ふーん。みんなよくあんなにはしゃげるよね。私はそういうの得意じゃないから、本当は」
裕太「そうなんだ。新条さんにも苦手なものがあるんだね」
アカネ「何それ?当たり前じゃん」
裕太「いや、なんでもうまくやってるイメージがあるからちょっと意外」
アカネ「全然、そんな感じじゃないよ。少し前…1学期の頃はうまくやれてた気がするけど、最近はね~嫌なことばっかっていうか」
裕太「最近?」
アカネ「うん。ほんと最近思い通りにいかないなぁって思う」
裕太「人間関係とか?」
アカネ「まぁそれだけじゃないけど。やらなきゃいけないこと多くてさ。お互い大変だよね」
アカネ「響君さ、記憶って戻ったの?」
裕太「いや、まだ」
アカネ「少しも?」
裕太「うん」
アカネ「そっかー。大変だね。早く戻るといいね」
裕太「うん」
アカネ「君が変身してるんでしょ?」
裕太「うん。ん?どういうこと?」
アカネ「じゃあね」
響裕太の言葉には答えず、新条アカネは笑顔を見せてその場を去っていくのでした。
響裕太との会話で彼がグリッドマンだと確信した新条アカネは携帯電話でアレクシスに連絡を取り怪獣を出現させます。
鳴り響く『アクセプター』に響裕太は怪獣が現れた事を知りますが、グリッドマンに変身するための『ジャンク』は響裕太達の住む街にあり、とりあえずマックスに連絡を取ることにしたのでした。
しかし携帯電話は着替える際にロッカーに入れてきてしまっていた響裕太達は宝多六花にはみんなと避難するように告げてから、ラフティングで5㎞下ってきてしまった道を引き返すことにしたのでした。
上流へと向かう途中で、偶然公衆電話を見つけた響裕太は内海将に小銭を借りて、マックス達に連絡しようとするのですが、JUNK SHOPの電話番号を知らない事に気が付いてしまいます。
そこへ宝多六花が追いつき、なんとかマックス達と連絡をとり、駅で落ち合うことにしたのでした。
ジャンクの配達
連絡を受けたマックスは店でジャンクPCを買い取り、ジャンクを持って響裕太達の元へ急ぎます。
一方で新条アカネは怪獣の出現に駆け付けてくるグリッドマンを待っていましたが、なかなか現れず、怪獣が起こした崩落で道を塞がれてしまいます。
しかしそんなところへアンチが現れ、自分の背中に乗れと新条アカネを促し、再び移動するのでした。
響裕太達も同様に駅へ向かう途中の道が塞がれて立往生してしまいます。
また男子2人の移動速度に付いて行けず、遅れを見せていた宝多六花を響裕太は気にせずにはいられませんでしたが、彼女から「響君…先行って」と促され、獣道を通って迂回して1人駅へ向かうことにしたのでした。
新条アカネの誘導尋問はさすがですね。
響裕太は見事にそれに引っ掛かる形となり、後にこの会話が『怪獣を作っていたのは新条アカネだ』と気づくきっかけになるのかなと予想しています。
私はラフティングの経験がないので、作中で楽しそうに描かれている様子を見てちょっと興味が湧いてしまいました。
新条アカネが今回の怪獣に仕掛けた工夫は圧倒的質量でした。
大きさで圧倒する作戦なようです。
担任の教師は自分が怪獣に狙われた事件以来、しっかりと更生していますね。
怪獣が現れるという非日常の緊急事態にも、しっかりと自分の生徒達を避難誘導する描写がありました。
これだけで印象が全然変わってしまいます。
響裕太の「あ…公衆電話って小銭いるのか」というセリフには、ジェネレーションギャップを感じずにはいられませんでした。
そろそろ公衆電話が使えない世代が到来するのでしょうか。
そうなると少なくはなっていますが、もしものときの為に設置されている公衆電話を緊急事態に掛けれないという第5話の響裕太と同じような人が多くでてきてしまい、そのうち学校の避難訓練の一環に公衆電話の使い方なんてものが組み込まれることになるのかなー等と想像してしまいました。
新条アカネは想定とは違いグリッドマンの登場が遅れ、自らの怪獣によってピンチに陥ってしまい、グリッドマンに助けられる展開があるのかなと予想しましたが、アンチが現れ彼女を危険から守っていましたね。
予想をはずしてしまいましたが、アンチが役に立つところがみれるとなんだかうれしいです。
今回はボラーと合体!バスターグリッドマン

Ⓒ円谷プロ Ⓒ2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会 Project
一方で、電車で響裕太達の元へ向かっていたマックス達もいつの間にか眠ってしまっており、気が付くと既に現地へと電車は着いていて、慌てて仲間達を起こし、駅でなんとか響裕太と合流します。
延長コードを使いジャンクに電源を供給し組み立てたマックス達でしたが、グリッドマンは「ここはどこだ?」と見慣れない風景に戸惑います。
しかし「説明は後!いけるかグリッドマン?」と言う響裕太に「もちろんだ。一緒に戦おう裕太」と応えたグリッドマンは怪獣の撃退を優先するのでした。
現れた怪獣と同じ大きさになって戦えないのかと響裕太は問いかけますが、グリッドマンの「私の最大出力サイズでも70mが限界だ」という言葉を聞き、作戦を考えようとしますが簡単には思いつきません。
そこへボラーが「おい、俺が手伝ってやるから早く行くぞ」と声を掛け、響裕太はグリッドマンに変身し怪獣の迎撃に向かうのでした。
ボラーの『フォレスター消化弾』で山の火災を鎮火することはできましたが、グリッドマンは怪獣との大きさの差で劣勢に陥ってしまいます。
そこへ再びアンチが現れグリッドマンを攻撃してきますが、ボラーの『シドニー凝固弾頭』によって身動きを封じることに成功します。
その隙にボラーとグリッドマンは合体し『武装合体超人 バスターグリッドマン』にフォームチェンジし、ミサイル攻撃と無限の火力を誇る『ツインバスターグリッドビーム』で怪獣を退けるのでした。
無事に怪獣を撃退し、元の姿へ戻った響裕太のところへ宝多六花と内海将が追いつき、内海将が「よかった~。心配したわ~」と声を掛けます。
「みんなのおかげでなんとかなった」と言う響裕太と仲間達は会話をしていましたが、宝多六花は森の中にアンチの姿を目撃し、「なんでこんなとこに…?」と不審に思うのでした。
怪獣騒動が収まり、避難していたクラスメイト達と合流した宝多六花は友人のなみことはっすに茶化されてしまいます。
避難するときに見当たらなかった新条アカネを心配していた内海将でしたが、なみこから「アカネなら1個前の電車で帰ったよ」と告げられます。
響裕太達が去った後、山の風景は崩壊し、濃い霧の中へと包まれてしまいます。
今回はボラーがアシスト・ウエポンとして活躍する回でした。
ボラーの変身した見た目はドリルを使う装甲車のように見えましたが、足場が悪く動くことができず、結局ミサイルのみで終わってしまったため、少し残念です。
グリッドマンと合体した後もドリル部分からビームが発射されていましたし…。
まさか本当に伊達ドリルなのでしょうか?
最大出力の問題も今回触れられ、グリッドマンのセリフを深読みするのなら、出力の調整ができるということになるので、あのシーンは今後の伏線なのかなと思います。
アンチが新条アカネにマフラーを渡していましたが、あれはアンチなりの優しい行動なのに、新条アカネの「臭い」というセリフには笑ってしまいました。
アンチの持つコピー能力にやっとグリッドマン陣営が気付く描写もあり、一歩前進したようにも見えましたが、ラストシーンの山の風景が崩れる描写がとても不穏な感じがして、グリッドマンの世界へまた新たな不思議が生まれました。
何か世界には秘密があるのかもしれませんね。