ALT01「赤い翼」あらすじ
人類の航空戦力を凌駕する正体不明の飛翔体『ザイ』。上海脱出船団に乗り合わせた鳴谷慧はザイによる襲撃を受けるが、赤く輝く謎の機体に命を救われる。避難先の小松市で慧はある日、 見覚えのある赤い機体を目にする。それが運ばれた先は……航空自衛隊の小松基地だった。
感想「美少女×戦闘機。敢えてパイロットスーツを着させない?」
パイロットスーツ
いきなり戦闘シーンから始まったガーリー・エアフォース第1話。
ヘッドホンで視聴していたのですが、戦闘シーンでの敵機の音で結構耳が痛かったのは私だけでしょうか?
戦闘シーンだけでは世界観が掴み切れませんが、『女の子が未知の敵と戦う』というライトノベルによくあるパターンのようですね。
設定はあるあるでしたが、特殊な戦闘機に搭乗する味方の女の子がいわゆる『パイロットスーツ』を着用しないという点は意外でした。
「機体との同期率を~」といった名目で、全身ピチピチのタイツ状のパイロットスーツを着るのがお約束みたいなところがありますが、『ガーリー・エアフォース』はそういった作品ではないみたいですね。
オープニングやエンディング、ラブコメ的な要素があり、この要素だけではヒロインたちの魅力を押していきたいように受け取れます。
作者が押し出したい部分とビジュアル面で押し出したい部分が噛み合っていないような印象を受けました。
世界観
いろいろなところで言われていますが、『蒼き鋼のアルペジオ』の航空機盤といった印象が強いです。
敵は『ザイ』と呼ばれる謎の軍団で、タクラマカン方面から出現し、中国など大陸方面ではザイとの戦闘が激しい様子。
戦線がそこで保たれているようなので日本はまだそれほどの被害にはあっていないようです。
主人公の鳴谷慧と幼馴染の宋明華と共に上海脱出船団に乗って日本へ向かう途中でザイの襲撃にあい、『グリペン』の『アニマ』と出会うことになりました。
物語の舞台
航空自衛隊小松基地が劇中で描かれていることから、石川県の小松市が舞台です。
謎展開
1話から本当に訳がわからないよという謎展開でした。
謎の『ザイ』なる敵からの襲撃、そこへ登場した謎の友軍機。
過去に何かがあり、パイロットを志す鳴谷慧の発言や行動を注意するものの不在。
それによって作中で「私今この国で慧しか知り合いいないんだよ」と最もな主張をするもとてもうるさく見えてしまう宋明華。
そして急な2人の拉致と尋問の悪ふざけのあとに、『選ばれる』主人公。
面白い要素はたくさんありますが、少し手を出しすぎたような感じがします。
第1話で掴むというよりも視聴してかえって混乱してしまったというのが個人的な感想です。
『ボーイ・ミーツ・ガール』な物語なのか、主人公はただの傍観者であくまで戦うものはヒロインなのか、それとも主人公も何か特殊なものがありヒロインをサポートし『ザイ』と戦うのか第1話だけでは方向性さえ不明です。
ただ主人公である鳴谷慧はグリペンに選ばれ、欠陥品であるグリペンのキーとなるようです。
『ザイ』の脅威
第1話の展開や謎となる部分が多すぎて情報過多ですが、更に謎の敵である『ザイ』の特殊性が明かされました。
- 『HiMAT』:有人では実現できない高機動航空技術
- 『EPCM』:電子感覚対抗手段
HiMATのほうは人間では耐えられない程の高機動を敵は兼ね備えており、故に迎撃は困難であることがわかります。
EPCMは感覚を阻害する一種のジャミングのようなものでしょうか?電子機器のみではなく、有人のマニュアル操作でさえも阻害してしまうほどの効果を持っているそうです。
どちらの特殊能力も対人間を意識しているように思えますが、『ザイ』は人ならざる者のようです。
それに対抗する手段として「アニマと呼ばれる自動操縦機構を装備し対ザイ専用にチューニングされた特殊戦闘機」のドーターが紹介されます。
八代通はペラペラと鳴谷慧に説明していますが、機密事項や情報漏洩等への配慮は大丈夫なかと疑問に思いました。
専門用語が多く、ついていけないところが結構ありますが、八代通が説明していた通りドーターはアニマを装備しているようで、グリペンも人を模した何かのようです。
「グリペンも平気じゃない普通の女の子なんだ」なんてセリフが鳴谷慧からどこかの展開ででてきそうですね。
第1話の感想は以上です。
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