第14話「消せない記憶」あらすじ
山火事を起こすというマインの暴挙により、麓の村まで逃げてきた尚文。しかし、騎士団の包囲網を突破するのは簡単ではない。メルティは知己の貴族を頼ろうとするが、ラフタリアにとってここは因縁の地域で……。
感想「胡散臭いの2段構え」
第14話の展開

©2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会
第14話の物語の展開はマインの指示によって岩谷尚文たちが潜む山に火を放たれ、山を焼かれ更に逃亡が続きます。
強固な包囲から岩谷尚文たちはシルトベルト行きを断念し、影の『女王陛下に拝謁してほしい』という言葉に従い方針を女王に会いに行く事に変更します。
しかし貴族や兵たちの包囲は強く移動は困難で山の麓の村にてメルティが信頼をおく貴族の1人ヴァン・ライヒノットと出会い、屋敷で一時匿ってもらうということになりました。
一時的な休息を得た岩谷尚文たちでしたが、近隣の貴族であるイドル・レイディアに押し入られヴァン・ライヒノットは拘束され屋敷内でもまた逃走劇が繰り広げられます。
メイドの指示に従い厨房に隠れた岩谷尚文とラフタリアでしたが、兵がメイドの主張を押しのけ強制的に捜索しようとしたところで、別の場所に隠れていたメルティが自ら姿を現しイドル・レイディアの屋敷に保護されるという形になりました。
捜索の手を逃れた岩谷尚文でしたが、自分の事を信じてくれたメルティのことを裏切りたくないとメルティを助けに行く事に決め、イドル・レイディアの家にメルティ救出のため乗り込みます。
イドル・レイディアの私兵にキメラヴァイパーシールドのカウンターを浴びせ「その毒は協力だ。すぐに解毒しないと死ぬぞ。だが俺の言うことを聞けば助けてやる。メルティはどこだ」と脅しイドル・レイディアの元まで乗り込み、イドル・レイディアを追いつめるという展開でした。

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ラフタリアは奴隷時代にイドル・レイディアと因縁があり、イドル・レイディアの姿をみてから様子がおかしく、それを見た岩谷尚文は「ここに残ってもいいんだぞ」と声を掛けますが「過去と向き合いたいのです」とラフタリアは答え、追いつめたイドル・レイディアに剣を向けるのでした。
ヴァン・ライヒノットという胡散臭そうな貴族の登場と更にもっと胡散臭いイドル・レイディアという貴族が登場し窮地に陥るがメルティが犠牲となって脱します。
岩谷尚文はメルティを助けるという行動に移り、メルティをイドル・レイディアに引き渡さず強引に逃げたほうが良かったのではと思ってしまいます。
しかしヴァン・ライヒノットの屋敷内で岩谷尚文が見つかってしまうとヴァン・ライヒノットが匿っていたという事実が明らかになってしまうためしかたのなかったことなのかなと考えています。
最近の展開は『成り上がり』なのか?

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2回目の波をなんとか退けてから冒険や異世界生活というよりもメルティとマインの対立に巻き込まれ、逃走が続きます。
馬車も逃亡中に一時的に放棄してしまったために行商などの活動もしていません。
逃げる→追いつめられる→岩谷尚文がメルティの窮地を救うという展開の繰り返しとなり、物語のテンポが悪くなったと感じます。
移動も包囲されているため少しずつですし、1話ずつの区切りも悪いように感じてしまいます。
『成り上がり』になるための今後の展開予想

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次回タイトルが『ラフタリア』となっているためラフタリアの過去が描かれることになると思います。
貴族のいざこざはあまり観たい話ではありませんが必要だったのかなと思います。
だいたいこの逃走劇が終結し、マインの企みが明らかになり女王のミレリアの帰還によって盾の勇者である岩谷尚文の無罪が証明されると同時にマインのこれまでの暴挙が明らかになりそれに加担していたオルトクレイも失墜するのではと考えています。
こうなれば『成り上がり』となりますが、これまでの行商や冒険といったコツコツと異世界で成り上がるという活動があまり意味がないように思えてしまいます。
第14話の感想は以上です。
