第2話 『標的』あらすじ
突然の仲間の死に納得のいかない正崎は、域長選挙を控えた政治家の報復とみて捜査を進める。九字院と半田の協力もあり、正崎は新しく捜査線上に浮上した女性を参考人として事情聴取することに成功する。
考察と感想「平松の嘘と本当と笑い声。この事件の目的とは?」
第2話は時系列が別で展開
第2話は文緒が亡くなり、その後の1人で事件を追うことになった正崎の9月22日から25日までに取った行動の間に平松恵美子(偽名)との取り調べのやり取りが挟まります。
序盤はややわかりにくかったですが、平松恵美子(偽名)の異質性が良く描写されており、日付が取り調べの時刻に追いついた頃には正崎が彼女の取り調べを行っていたにも関わらず、質問の主導権が彼女に移ってしまっていました。
結局、彼女が出した条件通り正崎は聞かれたことを答えましたが、必要書類を取ってくる間に逃げられてしまい、調書をとることはできませんでした。
平松恵美子(偽名)としているのはエンドロールのキャストで名前が『???』なっていたからです。
文緒の後任がいない?
文緒が自殺してしまったので正崎が1人で事件を追うことになりましたが、こういった場合って後任が来たりするのではないのかなと少し不思議に思いました。
意図的に正崎が孤立しているような…?と思っていたら第2話のラストシーンで、御前会議に野丸も出席しており、検察もこの事件に一枚噛んでいる可能性も出てきました。
少女が住んでいたマンションの名義人
文緒が最後に追っていた料亭の少女の住むマンションの名義人は彼女自身でも安納でもなく、福山義行という人物でした。
この人物の登場によって選挙工作に加担しただけの事件ではなくなってしまいます。
怪しい動きを見せているのは新域域長候補の野丸陣営の安納ですが、今回浮上した福山という人物は野丸陣営ではなく、別派閥の齋開化の人間でした。
域長選挙真っただ中だというのにも関わらず、両陣営に何かしらの取引があり、事件の闇が深まるばかりです。
因幡のPCのロックされたファイル
因幡の押収品のPCが九字院から正崎に渡り、正崎はそれを解析してもらうため、デジタルフォレンジック室の水戸荷に依頼しました。
水戸荷は「1つ妙にがっちり暗号化されたデータがある」と正崎に告げ、このデータを開けるのに2週間かかると言っていました。
今回平松恵美子の留置期間には間に合わないなと思いましたが、後から何か別の情報がでてくるのでは?とも考えています。
平松恵美子が温泉施設で共に過ごした人たち
取り調べで正崎が安納が帰った後のことを「その後はずっとおひとりで宿泊されていたんですか?」と平松恵美子に問いかけると彼女は「いえ、安納さんのお知り合いの方と一緒でした」と答えました。
その後3人だと言い名前も答えていましたが、太田と木村は確かに参加しており、平松恵美子は嘘を言っていないことが分かります。
ただし根津洋平の名前は憶えていないと作中で言っています。
正崎は自分のプライベートを犯人側に明かしてしまった
平松恵美子が正崎が彼女の話に付き合ってくれたら調書にサインをすると言い出したので、正崎は御前会議の期限が近いこともあって、彼女にプライベートの事を話してしまいました。
妻がいること、子供がいることなどなどおそらく犯人に繋がっている彼女に情報を明かしてしまったことは正崎にとって弱みを握られてしまったことと同義なのではないでしょうか?
御前会議の場に現れた野丸
正崎は結局平松に逃げられてしまい調書をとることはできませんでしたが、特捜部の最大戦力で事件に臨むべく御前会議でこれまでの経緯を報告しようとしましたが、話を仕掛けたときに室内に入ってきたのは野丸候補でした。
それを知っていたかのような態度で先を促す守永。
「あとのことは、わしを含めた上でなんとかする」と言っていたときは、できた上司のように思ってしまいましたが、検察もこの新域で何かを企む事件に絡んでいるようですね。
次回予告で第3話で野丸の口から事件の目的を聞くことができそうですので、次回が楽しみです。
バビロン第2話の考察と感想は以上です。